駐車違反で短期間に3度以上取り締まられると、資料提出を求められます。
そのうち、車両の使用制限処分の免除に関わる改善書、通称「放置駐車違反防止改善書」が必要になりますが、
テンプレートがなく、こちらで作らなければなりません。
かんたんテンプレートをこちらに用意しました。
【放置駐車違反防止改善書 – Word形式 .docx】
【放置駐車違反防止改善書 手書き用 – PDF形式】
ご自由にお使いくださいませませ〜
駐車違反で短期間に3度以上取り締まられると、資料提出を求められます。
そのうち、車両の使用制限処分の免除に関わる改善書、通称「放置駐車違反防止改善書」が必要になりますが、
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かんたんテンプレートをこちらに用意しました。
【放置駐車違反防止改善書 – Word形式 .docx】
【放置駐車違反防止改善書 手書き用 – PDF形式】
ご自由にお使いくださいませませ〜
5/31に「じぶんの価値をトレードできるサービス・VALU」を、オープンβという形で公開させていただきました。
これが、予想外に、たくさんの方にご利用いただいて、
驚きながらも、嬉しい悲鳴、の状態です。
もともとVALUは、予防医療プロジェクトで知り合った堀江さんと、GREEを経てAccumbit社を立ち上げながら、エンジニア/ブロックチェーン研究者の小川こうへいくんとの出会いから始まりました。
日本人にとってなじみの薄いビットコイン、その向こうにあるしくみ「ブロックチェーン」。その中にあるカウンターパーティーというしくみに、堀江さんは先見の明を見出していました。
「これ面白いので、何かやろうよ」と。
その後、2人を巻き込んで、数十ものアイデアを出した末、シンプルなところに立ち返りました。
カウンターパーティーとは、つまるところ「個人で自由にトレーディングカードを発行できるしくみ」のように思えたのです。
これで充分おもしろい。
おもしろいのならば、現状そのわかりづらさを見える化してあげればいいのでは?
広告の手法のひとつに「可視化」があります。
面白いものが埋もれている理由の多くは、「見える化」することで解決できる場合が多いのです。
「誰もが自分のトレーディングカードをつくれて、その価値をみんなでカンタンに決められる」……。
たどり着いたのは、「じぶん株式会社」という考え方でした。
一般の企業は、上場すると、たくさんの人から株券という形で資金を集め、自分自身を成長させることができるが、なぜ個人はできないのか?
上場のしくみが強力すぎるから。世の中、5年、10年と続く企業はわずか数パーセントです。つまり「市場の安定性」のために絞り込んだ安全な銘柄だけを上場させているからです。
その動機には充分納得がいきます。
いっぽう、アイドルのトレーディングカードやレアな遊戯王カードは高値で売買されています。
クラウドファンディングでは、すでに、思いもよらないような「価値の提案」がプロジェクト化されて、資金と機会を得る動きができている。
ならば「じぶんのトレーディングカード=株券」を発行できれば、継続的にその価値を持てるどころか、やりとりができる。
新しいものになるのならばつくってみよう、という動きになりました。
名前は、「VAL(VALUE=価値) + U (YOU=あなた)」で、VALU。
「トップバリュ」とか「マックスバリュ」とかあるし、造語的にもいいなと。
「がんばる人が、成功しやすくなる」社会です。
クラウドファンディングと根本的な思想は同じ。
今までは、がんばる人(ぼくは、才能は努力の結果だと思います)は知識や運やコミュ力の結果として、なんらかのビジネスモデルにうまいこと結実し、資金を経て大木と成すのですが、実はもっとチャンスがあってもいい。
「何かを成し遂げたいひと」と、「そのフォロワー」が、成し遂げやすい土壌をつくる。
たとえばいま、数えられないほどの地下アイドルや、クリエイターがいます。
彼・彼女たちを応援する人が、そのVALUを買って応援する。
彼らには、「資金」と「可視化されたフォロワー」の、ふたつの心強い味方が備わります。
その人の価値が何百倍にも膨れ上がったとき、その応援者にとっても、利になる。
だから、応援する側も、命がけで応援できる。
誰にも理解されなかった人が、YouTubeやクラウドファンディングのおかげで、遠く離れた理解者とつながれるようになった。
VALUは、それを「継続的なつながり」にできればいいな、と思っています。
VALUは、まだまだ有志のハンドクラフトでできているサービスです。
このサービスは、使い方によっては破壊的になりえるので、クローズドベータでのテストを何回も重ねました。
何より、ビットコイン・仮想通貨は、まだ法整備もつくっている最中。
現状法律上の仮想通貨はクーポンやポイントのような考え方ですが、持っているユーザーにとっては、お金と変わらないものです。
不備や事故がないように、調整を重ねています。
金融庁にも何度か訪れて、違法性がないかを検討し、「金融庁や弁護士の指導のもとに適法性に注意してサービス設計を行っています。
今は、必死でお問い合わせ対応と、新規上場(MY VALU)の承認対応をしています。
これは、ひとりひとり、お名前を確認させていただきながらやっています。
そして、クローズドβではわからなかった、公開してわかった、デバッグと改善ポイントの波に飲まれながら、より信用のおけるサービスへと改善できる体制づくりをしています。
その結果、UXは至らないところも多いですが……どうぞ大目に見てやっていただければ幸いです。
・BTCの入金が遅い。これは待っていただければ問題ありません。
・大口の出金ができない。ホットストレージに大量のBTCを置いておくと、マウントゴックスと同じようにハックされてしまいますので、正しいルールを整備しております。しばしお待ちくださいませ。
・承認に関しては、今のところひとりひとりやらせていただいております。しばしお待ちください……。2,000人くらいいらっしゃいます。
・時価総額は、あくまでめやすです。市場の動きによって現在値が決まり、開始したばかりの現在では、「直近の売買」で現在値が決まります。その現在値に、VA数をかけたものが時価総額です。その金額を持っているわけではなく、売り注文が出てはじめて価値となります。時価総額ばかりに振り回されないUIにするつもりです。
等々、まだ数々の至らないところがあるのですが、ぜひ長い目で見てやっていただければ幸いです。
よいものにいたします!
人間ドックに行ったら、健康な人生にリーチがかかっていることが発覚した。
これである。
ワケわからない数字が並んでいるが、
やばいのは、このへん。
・尿酸値9.4 (MAJIで痛風5秒前 8.0以上は危険)
・ガンマGTP 173 (79以下が基準)
・中性脂肪 395 (150以下が基準)
・進行した逆流性食道炎
・痔
なぜこんな悪い数値になってしまったのか?
ぼくは、大食漢ではない。答えは明白だ。
運動不足と酒である。
とくに酒はひどい。若いころに中島らもの「今夜、すべてのバーで」をカッコイイと思っちゃったのがそもそものまちがいで、成人してからほぼ毎日、酒を欠かしたことがない。
ぼくは、予防医療普及協会という、胃がんや大腸がん、歯周病を日本から減らす団体のお手伝いをさせていただいている。それが、このざま…。
ようし。断酒だ!!
「いや中村さん、断酒や健康な生活以前に、
この数値じゃ、まず病院行ってください」
● ● ●
ということで、やってきましたー!!(食レポ調)
消化器専門某クリニックは、なかなか変わった病院だった。
待合室の壁面という壁面に、岸壁のフジツボのごとく、表彰状がびっしりと貼られている。
おまけにこの先生は、衆議院にも立候補した経緯があるらしく、候補者ポスターも貼られている。
院長は、天皇の内視鏡を手がけたこともある名医であるらしい。
よく見ると、表彰状も、内視鏡関連のお手柄が多いようだ。
内視鏡がやりたくてムンムンなニオイがする…。
問診で病状を伝えると、先生はおもむろに言った。
「これは、内視鏡やりましょう」
ほらきた!! きたよこれ!!
逆流性食道炎が進むと、がん化する可能性もある。
患部のがんの可能性がないわけではない。
また、38歳にもなったら、大腸もいちどやっておいたほうがいい。ポリープがあったら取っておいたほうがいいとのこと。
それに納得するも、ぼくはイマイチ及び腰だった。
だって、胃カメラって、つらいじゃないですか。
大腸はやったことないけど、さらにつらそう。
うんこもらしそう。
そもそも、ぼくはえづきの反射が人一倍強いのだ。
若いころに暴飲暴食をしたら必ずわざと戻して体型を維持するという、カレン・カーペンターばりの食習慣をしていたのがが災いした。
胃カメラでは、口からでも鼻からでも、とんでもなくえづく。
「グエッ、グエッ」と泣きながら、青空の向こうに栃木の母親の笑顔を思い浮かべてしまうくらいつらい。
「とんでもなくえづくので、ヤです」
と言ったところ、お前は何のために来たのか、天皇が云々、私のブログをちゃんと読め等の説教をされた。
しかし、説教されるまでもなく、ぼくは「ピ」「プ」の運動を通じて、胃がん・大腸がんに対する知識を得ていた。
胃がんは、ピロリ菌が主原因。胃がんに罹患した人の99%はピロリ菌保持者だ。
大腸がんは、便潜血検査が有効。とにかく、毎年やること。
潜血が陽性だったら、痔か大腸がん。
50歳以上になったら、定期的に内視鏡も行うべき。
これが、胃がんと大腸がんを予防するセオリーである。
さらに、この先生曰く、今のうちに大腸のポリープをひとしきり取っておけば、将来大腸がんになる確率が半分ほどになる、という研究もあるという。
「ま、ウチはセデーションなので、寝てる間に終わるから大丈夫。寝に来たようなもんだよ」
セデーションとは、麻酔によって、眠らせてしまい、寝てる間にすべて終わらせてしまう内視鏡のことらしい。
ぼくは、それを聞き、即OKした。
なぜなら、全身麻酔がちょっと好きだからである。
セデーションは後遺症でフラフラすると危ないので、一泊二日の入院とのことらしい。
「前日にこれ飲んどいてください」と、大量の白い粉を渡された。
「何すかこれ」
「下剤です」
この大量の白い粉状の下剤を、お水に溶かして、1リットル分、前日の夜に飲むのである。
下剤といえど、味はスポーツドリンクのようなもの。
効き目は思ったよりおだやかで、シームレスなお通じだった。
入院当日。
「じゃあ中村さん、まずはこれ飲んでね」
「何すかこれ」
「下剤です」
同じ下剤が、昨日の倍量、2リットル。
「またですか」
「うんちが透明になるまで出すのよ」
そこから先は、半日かけて、下剤を飲み続けてはトイレに駆け込むだけのマシーンと化した。
院内はケータイの電波もほぼ通じず、仕事にならない。
下剤。うんこ。下剤。うんこ。
この繰り返しである。
下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。
単純作業を行っていると、なぜか、さまざまな思いが去来するものだ。
PARTYのファウンダー。表参道のコーヒー屋のオーナー。元・広告界の若きカリスマ……。
……いや。
下剤。うんこ。
ただの、尻から水を出しつづけるしなびた男がそこにいた。
だんだん無心になってきた。悟りが開けそうだった。
下剤とうんこの間に、よくわからない思念が混じってくる。
下剤。
うんこ。
下剤。
ガカァーッ!!
ひ、ヒマだ……。
ヒマすぎるので、事前にDLしておいた、「キングダム」全巻を読み耽る。
これがまた、ムチャクチャおもしろい。
秦の始皇帝は、38歳で中華統一を成し遂げたそうだ。
かたやぼくは、38歳。病室の片隅で、ただ下剤とうんこを繰り返すだけの存在である。
「オレって一体……」
ちびまる子ちゃんの「後半へつづく!」の直前によくある、「ポヨーン」という効果音がどこかで聞こえた……。
● ● ●
はたして、内視鏡検査は、先生の言うとおり、寝ている間に終わった。
全身麻酔は、やはり気持ちよかった。
いきなり意識が、パカーンと無になる感じ。
死ぬのってこんな感じなのかしらんと錯覚する。
内視鏡、特別に撮らせていただきました!(グロ画像注意です)
こちらは食道と胃。40秒あたりから、逆流性食道炎があります。
いかがでしょう?
自分の裸を見せているみたいで、少し恥ずかしいけど、これを見た人が、自分はだいじょうぶかな、と思ってくれたら嬉しいです。
胃酸の分泌を抑える薬を飲んで、静観です。
大腸は、ポリープがなんと5つもあった!!
すべて切除しました。
● ● ●
なんでこんなブログを書くのかというと、自分なりにいろいろ試しながらも、
ほとんどの人がよくわからない「消化器の病気と予防」について、
知識だけじゃなくて、人柱になって、実感値で知りたい、ということなのである。
大腸がんの内視鏡は、とても大変だ。
大腸がんになったら、もっと大変だ。
そして、今それが、日本で今もっとも罹患数の多いがんなのだ。
自分がなっていたかと思うと、ぞっとする。
大腸がんの予防は、実は、とてもカンタン。
ぼくのようなことをムリにしなくてもいい。
ただ、毎年欠かさず便潜血検査をして、陽性になったら検査をするだけ。
いま、クラウドファンディングで大腸がんの予防医療をはじめました。
YOBOというサービスもつくった。
自分のような「ついつい忘れちゃう」「医師に相談したい」ひとのためのサービス。
まずは胃がんから。つぎは大腸がん。
どんどんアップデートして、人間の体という体から、病気の予防を網羅したい。
クラウドファンディングからのほうが、ちょっとおトクなので、ぜひどうぞ。
以前、電通報に「上司はえらい」という連載の、第0回を寄稿しました。
各所から、「あのつづきどうなってんの?」「サボってんじゃねーよデブ」等
お叱りをいただいております。
実はもうすでに2人のスーパー上司にインタビューしており、草稿も終わってます。
電通さんの、やんごとなき事情によるものです。
わかるよね? オトナならわかるよね? どの事情か。
オトナは大変なのです。
「大変かもしれないけど、それ中村の連載に関係なくね?」ともお話したんですが、まあ関係あるんです。
それだけで電通報の記事一本書けるくらい複雑な事情ですので。
本来、このブログの記事じたい書かないほうがいいなと思って、今年のふるさと納税のサイトを連日ネットサーフィンし気を紛らわしておりましたが。
扉絵を、10万部突破「マチネの終わりに」の挿絵で絶賛ブレイク中のカイブツ・石井くんに描き下ろしてもらったり、がっつり普段聞けないことをインタビューさせていただいたお相手(社長です)にも申し訳なさすぎなので、ここに書いておきます。
ほとぼりが冷めたら、復活する予定です。
「ほとぼり」とは何なのか。
永遠の謎です。
2月ごろには、1人のかたはアップしますね。
このブログで、となるかもですけど、そのときは「ああオトナね」と察してください。
中村式麻婆豆腐のレシピです。
これは、陳麻婆豆腐のレシピをもとに、適当に微調整を続けていたら至った至高のレシピです。
まずココで、ピーシェン豆板醤、甜麺醤、どうち、花山椒を買ってください。
市販で集めるのはめんどくさいし、ピーシェン豆板醤は売ってません。
下記してある他の材料も買ってもいいかも。
材料(2〜3人分)
1:
牛豚挽肉 250g(適当でok)
紹興酒 大2
にんにく 大1
生姜 大1
2:
豆板醤 大1
甜麺醤 大1
ドウチ 大1
鷹の爪 1/3〜1/2
3:
味覇 大1
長ネギ 一本
豆腐 絹ごし1丁(固めがあればベター)
水 150cc
しょうゆ お好みで大1
片栗粉 小山盛り1
ゴマ油 適当
花山椒 小〜大1
ほとんど大さじだけでできる、らくちんレシピ。
1) 1をゴマ油で炒めます。まず牛豚挽肉を弱火でカリカリまで炒めると、うまい油が出てきます。
そこに、みじん切りにしたにんにく、生姜を投入。紹興酒をかけて、炒めながら少々の焦げ付きをこそげ取る。
以降、鍋はずっと弱火でいいです。
2) 2を投入。多少炒めたほうが美味いと言われていますが、ジャンは焦げやすいので、そこそこで。超濃縮状態ができます。
鷹の爪で、辛さがほぼ決まるので、初めてのときは入れなくてもいいです。辛いのが好きなら、入れたら確実に上手くなる。タネ抜いて。
3) 3を投入。豆腐は手の上で切る。丁寧にやると、一度茹でておくと水気も出ずいい感じ。だけどやらなくてもいいかな。ネギは、白い部分は小口切り、青い部分はみじん切り。
味覇と水を先に入れて、味を見ます。
豆腐を入れると、以降は攪拌しづらくなります。おたまの背の丸いところでやりましょう。
一度火を止めて、片栗粉を少量の水で溶いて入れます。そのあと、ガーッと火を入れる。片栗粉はきちんと火を入れたほうが美味いらしい。
4) 最後に、花山椒をミルで挽いてぶち込みます。大量にぶち込むと本格派になるが、食べながら足してもいいものです。そして、ゴマ油を軽くまわしかけてコーティング。もちろんラー油でもいいです。
ごはんを炊いておくといいです。
なぜなら、客人がうまく感じるように、ちょっとしょっぱめにしてるからです。
ここまで読んだらこれを見てください。
押さえるべき部分はだいたいここでわかります。
レシピはちょっと違うけど、ぼくのほうがわかりやすく美味いと感じるはず。
おためしあれ〜。
鼻中隔湾曲症とは、その名のとおり、
鼻が曲がって鼻呼吸に悪影響を与えている状態のこと。
実は、「鼻が曲がっている人」は日本人の9割だという。
「鼻中隔湾曲症 手術」でググってみると、ここ数年のブログ投稿がとみに多い。
術例が急上昇しているということがうかがえる。
ここには、どうやらカラクリがあるようだ。
だいたい、ひと手術あたり、全身麻酔+1週間入院で、30万前後かかる。
以前は、手術をしたその日に入院せず帰宅したり、全身麻酔をせず部分麻酔で手術、というハードボイルドなやり方もあったらしいが、絶対死ぬので「全身麻酔&術後一週間入院」が「アラ、これならいい感じ」と確立されてきた。これならクレームも少なく術後いい感じで送り出せるだろうと。
これで、晴れて日本人の9割ターゲットの、ビッグビジネスやー!!
という医療関係者の思いが、背景にあるのではなかろうか。
【入院 1日目】
うすら笑いを浮かべている。
余裕である。
それもそのはず、入院初日は、メシを食べて寝てればOK。
手術について、説明を受ける。
全身麻酔は20万人に1人、死亡例が出ますけど当院ではまだ1人もいません、とか、手術後まれに、鼻の骨の左右のついたてが欠損し、鼻がストンと落っこちてしまう(こわい)ことがあるけど、まあ大丈夫、などと「万が一」の話をされる。
このへんも「まあ、ないけどね」前提なので、余裕しゃくしゃく。
ぼくが入院したのは、目黒の共済病院なのだが、
どうも、ひとつひとつの事例を聞くに、「慈恵医大のやり方で~」「慈恵医大でつちかった知見があるから~」などと話が出るので、どうやら鼻中隔湾曲症のパイオニアは、新橋の慈恵医大病院なのだろう。
ひとつ、カルチャーショックを受けたことがある。
入院初夜、看護婦さんがこう告げた。
「手術前日、眠れなかったら、眠剤出しますので言ってくださいね」
えっ?
いや、ぼく、まだ全身健康体なんですが。
いいの?睡眠薬なんてもらっていいの?
……そう。
いったん入院すると、どんな健康であろうが、眠剤無法地帯なのだった。
中村の調べによると、中島らも先生時代の、アルコールと一緒に服用して人生のメリーゴーランドにタリラリランと誘われる、「あの」眠剤のイメージはそこにはない。
もっとカジュアルなものになっていたのだ眠剤は。
非ベンゾジアゼピン系の、「ゆるい効きで副作用が少なく、さっくりと睡眠に誘われる」薬の開発が進んだ結果、平和な眠剤や痛み止めは、カジュアルに「ください」というだけで、コンスタントにもらえちゃうのです。
中島らもの睡眠薬倒錯型自伝的エッセイを、栃木県の片田舎で数多く読んで煩悶してきたぼくは、まったく体調が良好なのにもかかわらず、一も二もなくナースコールをして「ちょっと眠れないんす」と述べて、アモパンを処方してもらった。
タリラリランもなく、たおやかに眠りについた。
ちょっと残念。
【入院 2日目】
手術である。
ぼくは、朝いちばん、9時の回。
鼻中隔湾曲症の手術は、いまは全身麻酔がメジャーである。
なぜなら、鼻中隔湾曲症、および粘膜・鼻茸の切除術は、まずトンカチとノミで、カンカンと左右の鼻の骨を削り、そのあとスパナ状のもので粘膜をもぎとるらしい。そんな阿鼻叫喚のさまを、直視しなければならない部分麻酔では、やはり無理があるようだ。
(※最近は内視鏡を使い、もうちょい近代的になっているようです)
いっぽう、ぼくは全身麻酔にあたり、またしても淫靡な期待をしていた。
友人のアートディレクター、それもふたりから、「全身麻酔はどうやら気持ちイイ」という前情報を受けていたからだ。
このふたりから。
汎用人型決戦兵器・クラタスのプロデューサー カイブツ 木谷友亮氏
両者とも、右脳だけで生きているような、どうしようもない快楽主義者だ。
このふたりの「ちょっと気持ちいい」はまちがいない。チョー気持ちいい可能性がある。
とくに、ミナさんから「全麻、ちょっと気持ちいいですよ」とメッセージが来たときは、
ちょっと勃起した。
ぼくは、薬効フェチなのだ。
手術室に入った。
共済病院の手術室は、ドラマさながらの清潔でサイバーな趣だ。
左腕に、点滴の針が刺される。
「では始めます。麻酔が入るとき、はじめ腕がピリッとしますよ」
ピリッ。
「あ、ほんとだ、いまピリッとしま」
手術終了。
お、終わっとるー!!!!
気持ちいいどころじゃねー!!!
気持ちよさも感じる間もなく、速攻で闇に叩きこまれた。なんだこりゃすげー!!
余談だが、この全身麻酔チオペンタールは、アメリカでは死刑などにも使われるらしい。
さらに、マフィアの自白剤にも使われるというワクドキの薬だ。
この全麻で死刑になるなら、正直、ぼくにもイケるかもしれない。
それほどにすごい効きだった。
「中村さん、中村さん、おはようございます!」
「うーん……あ、おはようございましゅ……」
意識が戻った。
「手術、全部ぶじ終わりましたよ」
「あ、そうで……」
痛痛痛た痛痛た痛た痛痛痛痛痛痛た痛痛痛痛痛痛痛痛た痛痛痛痛痛痛痛たたたた痛痛痛た痛痛た痛た痛痛痛痛痛痛い!!!!!!!!!
メチャクチャ鼻が痛い!!!!
「痛い」が、意識と二人三脚で、向こうから超絶ダッシュで押し寄せてくる。こんな感じで。
(※BGM)
この痛みは、例えると、真っ赤に熱された火箸で鼻フックされてるような……
千枚通しで鼻を貫通されているような……
……いや、これはまるで、
鼻の骨をノミとトンカチでトントンやられたあと、鼻の奥の肉をスパナでブチッと取られたような痛みだ!
もはや虫の息。
涙が止まらない。
鼻呼吸は当然できない。いや、その鼻じたいが、ごっそりもってかれたような痛みだ。
急ぎ、カンチョー型の強力な痛み止めを注入してもらったが、ぜーんぜん効かない。
「す、すみません、最強の痛み止めください!痛すぎます!!」
ナースは、やれやれまたか、という落ち着き払った顔。
しばらくして、ナースが新たな点滴薬を持ってきてくれた。
すかさず薬名をチェックする。
「ソセゴン」
なんだかすごそうである。「ゴン」が効きそうだ。
なんでもいいから、すぐそれを打ってください!!
こちらは、STOP THE TIME & SHOUT IT OUTなガマンできない状態なのだ。
……いや、しかし、ここで冷静にならねば。
よもや、このソセゴンという薬は、生理食塩水みたいなプラシーボ薬ではあるまいか?だとしたら、いちどこれをまた点滴されはじめたら「もっと強いの」を懇願することは難しくなる。それは全力で非難します、断固非難します、とテロに対する安倍総理の姿勢ばりの勢いで(どうでもいいが、「断固非難します」って、「超豪腕でふりかぶってすごい勢いでナデナデします」みたいな接頭辞は力強くてやることは小さい、という政治的言語ですよね)、朦朧としつつも懐のスマホから「ソセゴン」をググる。
朦朧としていても、こういうことは欠かさずやるのが薬効フェチである。
——–
【ソセゴン】中枢神経にはたらきかけて、麻薬(まやく)に準ずる強力な鎮痛作用を発揮する薬です。
——–
マーベラス!!!!!!!!
こ、これだァーッ!!!
すぐ入れてくださいッ!!
「はいはい」
チューーーーーー
ガクッ
(※BGM)
つづく。
先日、入院して「鼻中隔湾曲症」の手術をした。
なぜ、やったのか
そもそも、頭痛もちでないのに頭痛が頻発し、虫歯でないのに歯が痛い、ということが頻発していた。
で歯医者に行ったところ、
「ああ、これは虫歯じゃなくて、副鼻腔炎ですね」
と診断された。
耳鼻咽喉科(だれもが「淫行科」と反芻しているにちがいない)に行ったところ、
副鼻腔炎とは、ようするに蓄膿のことで、左右のほお骨の裏の袋に、鼻水がたまるんだとか。
「どれくらい溜まっているか、CTスキャンで診てみましょう」ということになった。
CTスキャン後。
「ははあ、けっこう溜まってますねえ…」
「溜まってますか」
「コレ見てよ。わかるでしょ?」
いや、わかんない。
医師は、まあなんか、溜まってると言われればそうなのかもしれない、白い部分をペンで指した。
たいがいレントゲンの類の「これはけっこうキテる」は、「言われりゃ確かにそうかもしれない」というくらいしか画像の違いがわからない。なんとかしてほしい。レントゲン詐欺が横行できそうだ。
さらに先生はつづける。
「中村さんのばあい、鼻の曲がりがすごいことになっていますね」
「はあ、そうなんですか」
「そうですよ。鼻で息、しづらくないですか?」
「……生まれたときからこうだったもんで」
人の指が本来6本指だったとして、ぼくだけ5本指だったとき「なんか足りてないっぽくない?」と言われても、別に何も感じないだろう。それと同じだ。
「これ手術したほうがいいですよ」
!!!!!!
手術!
好奇心が首をもたげた。
医師の先生の話はこうだ。
この3つが人よりひどい状況なので、すべて切除する。
ぼくは、花粉症の時期には、まったく鼻で息ができなくなることもしばしばで、
「ナザール」という、強引に鼻づまりを開放する点鼻薬などに頼りっきりになる。
スギ花粉の感応度を見ると、だいたいグラフがプリンタ用紙を突き抜けている。
今よりも、鼻のとおりが痛快によくなる状況とは、どんなものだろう?体験してみたい。
そもそも、ラジオなんかで毎週しゃべらせていただいているが(毎週土曜午前1時から、Tokyo FMの「澤本・権八のすぐに終わりますから」聴いてね♡)、ぼくの鼻づまり声は非常に聞き苦しい。
こういうのが改善されたら、とてもうれしい。
「やりましょう」
気がつくと、ぼくは、孫さんばりに答えていた。
以下は、きっと、ぼくのように「鼻中隔湾曲症」で手術する人がググったとき、何かの足しになればと思い、段階を追って書こうと思います。
そして、じつは、結論を書いてしまうと、
やらないほうがいいということになってしまうのですが、
理由は、またのちほど。
(これは、アドバタイムズの記事のつづきです)
すべての情報が相互に共有され、自己と他者の境目が曖昧になってきたとき、
Tポイントカードの人類補完計画は完遂する。
ありとあらゆる日本のスタートアップビジネスが、イマイチ台頭できないなか、
このウルトラダークグレーゾーンを突き進みながら、ひとり人類補完計画をやっている超ベンチャー企業ことカルチュア・コンビニエンス・クラブは、ウルトラパンクな会社として、ホント応援しているんです。
惜しいのは、よくも悪くも、あの「カード」という形態だ。
もうぼちぼち、カードという形、いらないんじゃないかと思う。
いっそ、新生児が生まれた瞬間から、心臓にTポイントカード埋め込んでくれたほうがいい。
所持者の心臓が止まったときに、Tポイントの効力が失われる。
そうすれば、ファミマの店員も「あのう……Tポイント……」などと言わなくても、
ぼくの体内に埋め込まれたiBeaconとかでTポイント加算してくれればいいじゃないか。
ならば、さらに進めて、
Tポイントに人生そのものを記録してもらうのはどうだろう?
子供の親になってみて、「どうも継承と進化というものは効率が悪い」と思う。
たとえば、うちの子はいまだに「とうもろこし」を「ぽーころし」とか言っている。メチャクチャかわいいんだけど、心のどこかでは、面倒臭すぎる。いっそぼくの人生体験をFinal Cut Proで切り刻んで70時間くらいに圧縮してもらって、それ見てもらって「はい、ヒロキの人生はマスターしました」などということにしてほしい。
そのレベルになると、
もうTポイントも、ポイントですらなくなる。
「T」そのものになる。
「T」は、ひとりひとりの心のなかにある神性とか、
そういったものになるーー。
旧約聖書で、キリストが磔に処せられていた場所は、何だ?
……十字架だよ。
そう。
あの「T」の形と、ゴルゴダの丘に掲げられていた十字架は、完全に符合する!
つまり、Tポイントこそ、人類の原初であり、人類の滅亡を意味していたんだよ!!
な……なんだってーー!!
おい、ちょっとカルチュア・コンビニエンス・クラブの「CCC」を書いてみろ。
『こうですか』
「c」の穴を埋めるように、縦線を3本引いてみろ。
『こうですか』
それを左右反転してみろ。
『こうですか』
何に見える?
『こ……これは……【bbb】に見えます!!』
ちがーーーーう!
【666】だーー!!!
ええーーっ!!?
ヨハネの黙示録に記述されている、「獣の数字」だ!
地球は、滅亡する!
な……なんだってーー!!
CCCさん、賢いデータの使い方、尊敬しています。
< 完 >
中村 洋基
PARTY Creative Director / Founder
Profile
人と人とのコミュニケーションに「遊びのルール・しくみ」をひとつ足すことで、単なる日常がエンターテイメントに変わる、という手法に興味をもつ。
エンジニア出身であることから、プログラミングや、データが持つ面白さと、SNSなどのコミュニケーションを利用したアイデアを組み合わせてつくる、新しいエンターテイメントを模索している。
Biography
1979年生まれ。
株式会社電通に入社後、初期はバナー広告で大量の作品をつくっていたが、その後、インタラクティブキャンペーンを主として手がけるテクニカルディレクターとして活躍。制作したバナー広告のCTR(クリック率)33.3%という記録をもつ。
2011年、4人のメンバーとともにPARTYを設立。
取締役/クリエイティブディレクターに就任。
代表作に、「SLAM DUNK 10 days after」、サントリー「集中リゲイン」、地上波テレビとスマートフォンを連動させた「MAKE TV」、レディー・ガガの等身大試聴機「GAGADOLL」、トヨタ「TOYOTOWN」の全デジタルキャンペーン、「しずかったー」、涼宮ハルヒの憂鬱「Haruhi Hunting」、SCRAP、バーグハンバーグバーグとの共同企画「こんな男は絶対モテる!」など。
広告以外にも、リアル脱出ゲームのデジタルプロジェクト「REGAME」、バスキュールとPARTYによるART&CODE スクール「BAPA」の中核メンバーとして参加。トヨタのコンセプトカー「FV2」「FCV PLUS」のライブ演出なども手がける。
国内外250以上の広告賞の受賞歴があり、審査員歴も多数。カンヌライオンズヤングコンペティション・サイバー部門日本代表、世界2位。株式会社電通デジタル社外顧問、株式会社FIREBUG社外取締役、株式会社VALU取締役を兼任。TOKYO FM「澤本・権八のすぐに終わりますから。」毎週ゲストパーソナリティ。