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内視鏡検査やったら、ポリープ5つもあった!!の巻

人間ドックに行ったら、健康な人生にリーチがかかっていることが発覚した。
これである。

01

ワケわからない数字が並んでいるが、
やばいのは、このへん。

・尿酸値9.4 (MAJIで痛風5秒前 8.0以上は危険)
・ガンマGTP 173 (79以下が基準)
・中性脂肪 395 (150以下が基準)
・進行した逆流性食道炎
・痔

なぜこんな悪い数値になってしまったのか?
ぼくは、大食漢ではない。答えは明白だ。

運動不足と酒である。

とくに酒はひどい。若いころに中島らもの「今夜、すべてのバーで」をカッコイイと思っちゃったのがそもそものまちがいで、成人してからほぼ毎日、酒を欠かしたことがない。

ぼくは、予防医療普及協会という、胃がんや大腸がん、歯周病を日本から減らす団体のお手伝いをさせていただいている。それが、このざま…。

ようし。断酒だ!!

「いや中村さん、断酒や健康な生活以前に、
この数値じゃ、まず病院行ってください」

 

● ● ●

 

ということで、やってきましたー!!(食レポ調)

消化器専門某クリニックは、なかなか変わった病院だった。
待合室の壁面という壁面に、岸壁のフジツボのごとく、表彰状がびっしりと貼られている。
おまけにこの先生は、衆議院にも立候補した経緯があるらしく、候補者ポスターも貼られている。

院長は、天皇の内視鏡を手がけたこともある名医であるらしい。
よく見ると、表彰状も、内視鏡関連のお手柄が多いようだ。

内視鏡がやりたくてムンムンなニオイがする…。

 

問診で病状を伝えると、先生はおもむろに言った。

「これは、内視鏡やりましょう」

 

ほらきた!! きたよこれ!!

 

逆流性食道炎が進むと、がん化する可能性もある。
患部のがんの可能性がないわけではない。
また、38歳にもなったら、大腸もいちどやっておいたほうがいい。ポリープがあったら取っておいたほうがいいとのこと。
それに納得するも、ぼくはイマイチ及び腰だった。

 

だって、胃カメラって、つらいじゃないですか。

 

大腸はやったことないけど、さらにつらそう。

うんこもらしそう。

 

そもそも、ぼくはえづきの反射が人一倍強いのだ。

若いころに暴飲暴食をしたら必ずわざと戻して体型を維持するという、カレン・カーペンターばりの食習慣をしていたのがが災いした。
胃カメラでは、口からでも鼻からでも、とんでもなくえづく。
「グエッ、グエッ」と泣きながら、青空の向こうに栃木の母親の笑顔を思い浮かべてしまうくらいつらい。

「とんでもなくえづくので、ヤです」

と言ったところ、お前は何のために来たのか、天皇が云々、私のブログをちゃんと読め等の説教をされた。

 

しかし、説教されるまでもなく、ぼくは「ピ」「プ」の運動を通じて、胃がん・大腸がんに対する知識を得ていた。

胃がんは、ピロリ菌が主原因。胃がんに罹患した人の99%はピロリ菌保持者だ。
大腸がんは、便潜血検査が有効。とにかく、毎年やること。
潜血が陽性だったら、痔か大腸がん。
50歳以上になったら、定期的に内視鏡も行うべき。

これが、胃がんと大腸がんを予防するセオリーである。

さらに、この先生曰く、今のうちに大腸のポリープをひとしきり取っておけば、将来大腸がんになる確率が半分ほどになる、という研究もあるという。

「ま、ウチはセデーションなので、寝てる間に終わるから大丈夫。寝に来たようなもんだよ」

セデーションとは、麻酔によって、眠らせてしまい、寝てる間にすべて終わらせてしまう内視鏡のことらしい。
ぼくは、それを聞き、即OKした。
なぜなら、全身麻酔がちょっと好きだからである。

 

 

 

セデーションは後遺症でフラフラすると危ないので、一泊二日の入院とのことらしい。

「前日にこれ飲んどいてください」と、大量の白い粉を渡された。

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マグコロールP

 

「何すかこれ」

「下剤です」

 

この大量の白い粉状の下剤を、お水に溶かして、1リットル分、前日の夜に飲むのである。
下剤といえど、味はスポーツドリンクのようなもの。
効き目は思ったよりおだやかで、シームレスなお通じだった。

 

 

 

入院当日。

 

 

「じゃあ中村さん、まずはこれ飲んでね」

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「何すかこれ」
「下剤です」

 

 

同じ下剤が、昨日の倍量、2リットル。

「またですか」
「うんちが透明になるまで出すのよ」

 

 

そこから先は、半日かけて、下剤を飲み続けてはトイレに駆け込むだけのマシーンと化した。
院内はケータイの電波もほぼ通じず、仕事にならない。

下剤。うんこ。下剤。うんこ。

この繰り返しである。

 

下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。下剤。うんこ。

 

単純作業を行っていると、なぜか、さまざまな思いが去来するものだ。
PARTYのファウンダー。表参道のコーヒー屋のオーナー。元・広告界の若きカリスマ……。
……いや。

下剤。うんこ。

ただの、尻から水を出しつづけるしなびた男がそこにいた。

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だんだん無心になってきた。悟りが開けそうだった。
下剤とうんこの間に、よくわからない思念が混じってくる。

下剤。

03

うんこ。

04

下剤。

02

ガカァーッ!!

 

 

 

 

ひ、ヒマだ……。

ヒマすぎるので、事前にDLしておいた、「キングダム」全巻を読み耽る。
これがまた、ムチャクチャおもしろい。
秦の始皇帝は、38歳で中華統一を成し遂げたそうだ。
かたやぼくは、38歳。病室の片隅で、ただ下剤とうんこを繰り返すだけの存在である。

「オレって一体……」

ちびまる子ちゃんの「後半へつづく!」の直前によくある、「ポヨーン」という効果音がどこかで聞こえた……。

 

● ● ●

 

はたして、内視鏡検査は、先生の言うとおり、寝ている間に終わった。

全身麻酔は、やはり気持ちよかった。
いきなり意識が、パカーンと無になる感じ。
死ぬのってこんな感じなのかしらんと錯覚する。

内視鏡、特別に撮らせていただきました!(グロ画像注意です)

 

こちらは食道と胃。40秒あたりから、逆流性食道炎があります。

いかがでしょう?
自分の裸を見せているみたいで、少し恥ずかしいけど、これを見た人が、自分はだいじょうぶかな、と思ってくれたら嬉しいです。

胃酸の分泌を抑える薬を飲んで、静観です。
大腸は、ポリープがなんと5つもあった!!
すべて切除しました。

 

● ● ●

 

なんでこんなブログを書くのかというと、自分なりにいろいろ試しながらも、
ほとんどの人がよくわからない「消化器の病気と予防」について、
知識だけじゃなくて、人柱になって、実感値で知りたい、ということなのである。

 

大腸がんの内視鏡は、とても大変だ。
大腸がんになったら、もっと大変だ。
そして、今それが、日本で今もっとも罹患数の多いがんなのだ。

自分がなっていたかと思うと、ぞっとする。

大腸がんの予防は、実は、とてもカンタン。
ぼくのようなことをムリにしなくてもいい。
ただ、毎年欠かさず便潜血検査をして、陽性になったら検査をするだけ。

いま、クラウドファンディングで大腸がんの予防医療をはじめました。

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YOBOというサービスもつくった。

自分のような「ついつい忘れちゃう」「医師に相談したい」ひとのためのサービス。
まずは胃がんから。つぎは大腸がん。
どんどんアップデートして、人間の体という体から、病気の予防を網羅したい。

クラウドファンディングからのほうが、ちょっとおトクなので、ぜひどうぞ。