先日、入院して「鼻中隔湾曲症」の手術をした。
なぜ、やったのか
そもそも、頭痛もちでないのに頭痛が頻発し、虫歯でないのに歯が痛い、ということが頻発していた。
で歯医者に行ったところ、
「ああ、これは虫歯じゃなくて、副鼻腔炎ですね」
と診断された。
耳鼻咽喉科(だれもが「淫行科」と反芻しているにちがいない)に行ったところ、
副鼻腔炎とは、ようするに蓄膿のことで、左右のほお骨の裏の袋に、鼻水がたまるんだとか。
「どれくらい溜まっているか、CTスキャンで診てみましょう」ということになった。
CTスキャン後。
「ははあ、けっこう溜まってますねえ…」
「溜まってますか」
「コレ見てよ。わかるでしょ?」
いや、わかんない。
医師は、まあなんか、溜まってると言われればそうなのかもしれない、白い部分をペンで指した。
たいがいレントゲンの類の「これはけっこうキテる」は、「言われりゃ確かにそうかもしれない」というくらいしか画像の違いがわからない。なんとかしてほしい。レントゲン詐欺が横行できそうだ。
さらに先生はつづける。
「中村さんのばあい、鼻の曲がりがすごいことになっていますね」
「はあ、そうなんですか」
「そうですよ。鼻で息、しづらくないですか?」
「……生まれたときからこうだったもんで」
人の指が本来6本指だったとして、ぼくだけ5本指だったとき「なんか足りてないっぽくない?」と言われても、別に何も感じないだろう。それと同じだ。
「これ手術したほうがいいですよ」
!!!!!!
手術!
好奇心が首をもたげた。
医師の先生の話はこうだ。
- 鼻中隔(左右の鼻のついたて)を削ってまっすぐにする。
ぼくは、「Z」の形に曲がっているらしい - 下鼻甲介切除
アレルギー性鼻炎で、鼻がふさがるのは、ここが腫れるせい。 - 鼻茸の切除
副鼻腔炎を繰り返すとできるポリープ。きのこが生えてるみたいなイメージ。
この3つが人よりひどい状況なので、すべて切除する。
ぼくは、花粉症の時期には、まったく鼻で息ができなくなることもしばしばで、
「ナザール」という、強引に鼻づまりを開放する点鼻薬などに頼りっきりになる。
スギ花粉の感応度を見ると、だいたいグラフがプリンタ用紙を突き抜けている。
今よりも、鼻のとおりが痛快によくなる状況とは、どんなものだろう?体験してみたい。
そもそも、ラジオなんかで毎週しゃべらせていただいているが(毎週土曜午前1時から、Tokyo FMの「澤本・権八のすぐに終わりますから」聴いてね♡)、ぼくの鼻づまり声は非常に聞き苦しい。
こういうのが改善されたら、とてもうれしい。
「やりましょう」
気がつくと、ぼくは、孫さんばりに答えていた。
以下は、きっと、ぼくのように「鼻中隔湾曲症」で手術する人がググったとき、何かの足しになればと思い、段階を追って書こうと思います。
そして、じつは、結論を書いてしまうと、
やらないほうがいいということになってしまうのですが、
理由は、またのちほど。